「selection」

すべてを愛そうとするのは
ときどきとても難しいことでした
本当はほとんど毎回かもしれません
ずたぼろになっていく(気がした)私を助けるには
選択する、という作業が必要でした

選択するということは
選択しないということでした
何かに手を差し伸べるということは
何かに手を差し伸べないということでした
イメージの世界なら何本でも手があっていいのにと思いました

苦手なものとうまくいかないとき
私の努力不足だといつも思っていて
でも努力をすればするほど
ひとりだけで深く潜っていくような感覚で
もう わからなくなっていました

逃げてもいいって聞いたとき
近づくのをやめてみようって聞いたとき
長い潜水から上がってきたような
水しぶきがあって太陽が直接で
そういう感覚がしたんです

そこから歩きはじめると
過去の私があの場所に立っていて
すべてのものを愛すんじゃなかったの?
そう問うてきました
私には答えはわからなかった

でもそれまでの私は方向を失っていたから
私は方向ができただけで安心を知ってしまって
元気になったらきっと戻ってくるからって
声には出さなかったけれど
たぶんそう答えたんです

それから幾月か経って
あの場所にまた戻るかどうかは
やっぱりわかりません
でもあの時にはなかったプラスのパワーは
もう少しで光を発しても良さそうなくらいなんです


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20140901 0304




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by yasuharakenta | 2014-08-29 03:04 | 詩、歌詞