「希望の苗」


希望の苗をひとつさがして植えましょう
彼とのそういう約束だった
通りで誰かが譲ってくれて
一番きれいだと思うとこに植えた

吹きさらしのその場所は
風やら雨やらがやたらと多かった
夢や希望は悪口に弱くて
その辺まるごとえぐり取られそうだった

夢や希望は生まれたときより
その後の方がずっと必要だった
元々誰かが譲ったもの
守る理由を考え始めていた

そのとき風が少しだけ弱まった
数ヶ月の間僕の様子を見ていた人が
僕の苗の隣にその人の
希望の苗を植えてくれたからだった

ふたつの苗では風はまだ遮れない
だけど僕らはたくさんの話を始めた
思い出を共有しない僕らには
未来の話しかなかった

今度はそんなにかからなかった
一日にひとり、一日にふたり
話しかけてくれてそのまま
隣に苗を植えてくれた

ひとりひとつだけの苗を
知らない僕らの横に植えた
お互いの希望が支えあって
いつかそんなに寒くなくなった

希望の苗を植えていこうよ
希望の肥料は希望だった
その希望は僕のだけじゃなくていい
ひとつも知らなかったよ

悲しかったことも忘れた
忘れさせてくれた
僕の希望も誰かのを
忘れさせたらいいな

希望の苗を植えていこうよ
彼が言った意味はこれだったのかな
もし違っていてもいいや
たぶん合ってるから





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by yasuharakenta | 2015-01-22 23:36 | 詩、歌詞