「4.8」


四月の雪は忘れない
だから降るんだ
イメージの外側から
記憶に住むために降った

力のない雪は
街を白色には変えられず
それでも企み通り
溶けない雪になった

地下鉄の入口で
傘を振って雪を落とす
つまりタイミングだよ
少量の雪が言う

電車を待つホーム
隣の女性が口を覆って
吐息で手のひらを温める
それはもう消えた雪のせい




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by yasuharakenta | 2015-04-08 22:01 | 詩、歌詞