「4.30」


この手紙は
駅のホームで書いています
かばんの上だから
字が汚いかもしれないけどごめんね

何本の電車を
わざと乗り過ごすのは
思ったより気持ちがいいです
自由を可視化したみたいです

誕生日だとわかっていながら
メールとか送らないことが増えたね
覚えていてくれてありがとう、を
摩耗して生きてきたんだね

記憶は幾分ずれたけど
答え合わせができないから
ずれた記憶が今ここでは
大切な思い出だったりします

ああ思い出なんかいらないな
そう思うこともしばしばです
空っぽになったらそのままで
いるような不安があるんだね

吐いた分だけ吸う呼吸みたく
本当に空っぽになったら
まるで小学生みたいに
生きていけるのかなあ

あなたに会っていないから
自分のことばかりだね
今度あなたに出す手紙には
思い出話が書けたらいいです




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by yasuharakenta | 2015-04-30 23:43 | 詩、歌詞