「9.24」


食事を写真に撮るやつなんか馬鹿にしてたのに
これは特別だからって言ってる間に普通になった
人前でメイク直すのとか最悪って言ってたけど
どうしても好きな人と会うから仕方ないときもあった
音楽聞いてたら街の音が聞こえないじゃんって呆れてたのに
このアルバムずっと楽しみにしてたから止められなかった
ベタベタしてるカップルはどうせすぐ別れるって知ってたけど
好きすぎて赤信号でもキスをしてもらった
くそつまらないお笑い芸人のくそつまらないギャグを
馬鹿にしてやってみたらウケちゃって好きになった
何にでもマヨネーズをかけるやつを気持ち悪いと思ってたけど
唐揚げにソースかけたら同じ顔されてなーんだってなった
知り合いでもないくせに勝ち負けで一喜一憂する野球ファンを
知り合いでもないくせに凄いなと思えるようになった
満員電車でハードカバーを読むやつを嘘だろと決めつけてたけど
同じことをしたほど面白い小説が真実を教えてくれた
ラブレターに悩む友達に大事なのは「好きです」だろと言ったあとで
その友達に謝りたくなるほどの恋をした
疲れたとか言うから疲れて何もできなくなるんだろって怒ってたのに
動きたくなくなるくらい疲れることも増えた
いつだってやり直せばいいのにと思ってたけど
間違いにはやり直せないのもあることも分かってきた
ごめんなさいって言えないやつを心底馬鹿にしてたけど
どうしても謝りたくないくらい悔しい思いもした
ありがとうみたいなチープな言葉じゃなくてもっと頭使えよと思ってたのに
ありがとうしか言えなくなるくらい涙する思いもした
いまわからないことがすべて不正解ではないということは
どうにかこうにか学んできたと思うんだ
時間になんか何も解決させたくなかったけど
時間だけが解決できたこともあった
煙草は今でも吸ってないけど
煙草を吸いたくなる気持ちも少し分かった
散歩って年寄りくさい趣味だなと思ってたのに
時間を作ってまで散歩に行きたいなあと思うようになった
理解したふりしてることもあるかもしれない
だけどもう気付くことがない人生よりずっといいでしょ


20151001 1412




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by yasuharakenta | 2015-09-24 14:12 | 詩、歌詞