「12.1」


 お手紙ありがとう。手紙もらうのってひさしぶりでした。「メールとかじゃ伝わらんだろ」とか言う年上の人の意見はそんなに好きじゃなかったんだけど、君からの手紙で、確かにそうかもなと思えました。
 「今日は雲でスカイツリーが霞んでます」って、手紙に書いてくれていたでしょ? 私はその景色を何度か想像してみてます。君の天気のバロメーターはスカイツリーの明瞭さなんだね。私のところからは晴れててもスカイツリーは見えないもんな。私にとってのスカイツリーはただのスカイツリーで、もはや想像上の動物みたいなものです。
 私の想像はうまくいってるのかな。画像を検索してもね、雨の日の写真なんてないんだよ。パンフレットみたいな写真には雨の日の写真を使わないもんね。今ふと思ったんだけど、雨の日も知ってるっていうのが、そこに住んでる人っていう証明なんじゃないかな。雨の日の景色を知っていたり、ちょっとした裏道を知っていたり、スーパーのおっちゃんの声を知っていたりするのが、そこに住むってことなんだね。
 前に東京に行ったとき、君の街を歩けてうれしかったのはそういうことかもしれないな。君がいなかったら絶対歩かなかった道だと思うもん。君がいたから歩けた道だったね。君がひょいひょいと細い通りに行くたび、毎回新鮮な気持ちになっていたんだよ。音の強さとか、空の広さだって、電話や写真ではやっぱりなかなか伝わらないもんね。それからあの夜は少々酔っぱらってしまって、どうもすみませんでした。すみませんでしたね(・△・ノ)ノ
 私の街ではもう12月になりました。君の街でもそうだと思います。思いますっていうか、です。でもなんか去年とか一昨年よりは、クリスマスっぽくなるのが遅くなった気がしない? ハロウィン終わってすぐクリスマスなんてちょっと欲張りだよね。(欲って「張る」ものなんだね!)でも子どもたちは街が赤と緑になって楽しいかな。それならいいんだけどさ。きっとどこかの街の児童館で、今週末あたりクリスマス会をやってるかもしれないね。
 今年がもう終わっちゃうよ。って言ったらあとの30日にボコボコにされるかな?笑 でも終わっちゃう。今年とか来年とか、2015とか2016とかただの区切りでしかないのに、どうして気になっちゃうんだろうね。私は君に会いたくなっちゃいます。今年がもう終わっちゃうよーって。
 じゃあ、またね。バイバイ、シーユー!




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by yasuharakenta | 2015-12-01 23:18 | 詩、歌詞