「2.9」


出口までの階段を
これでもかというくらい上る
こんなに深くにある電車が
今日も狂いもなく走る

嫌な思い出のある公園
横の道はしばらく通ってない
それが逃げだと誰かが言うなら
その誰かからも逃げよう

僕はそういうのいいんだ
もうそういうのいいんだよ
これが希望的な意味だと
違う誰かが分かってくれる

ぽつりと降ってきた小雨を
よけるように女の子が駅の方へ
古本屋では小学生男子が
コンビニではサラリーマンが立ち読みしてる

女性店員は避妊具を買う男性に照れたり
男性店員はananのセックス特集で照れたり
異性を気にしたり気にしなくなったりしながら
大人になったりならなかったり

俺はなんでそんなこと
なんでそんなこと考えてるんだ?
さっきまで暗いような明るいような
切ない感じの気分だったのに

出口までの階段を
これでもかというくらい上る
弱そうに見えるかもしれないけど
多少の狂いでも走る


20160409 2329




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by yasuharakenta | 2016-02-09 23:29 | 詩、歌詞