「3.4」


煩わしかった父親が
やたらと回してたビデオカメラ
弟がテープをデジタル化して
見られるようにした

早々に思春期になった
私はカメラを睨んでばかり
どうして10秒くらい
笑ってあげなかったの

お父さんに私の気持ちが
分かるわけないと思ってたのに
まさか私のほうがあの時の
お父さんを理解するなんて

私の17歳の誕生日
初めてどこかに行ったらしい
残されたお父さんは
マジックで書いたメッセージを写してた

彼氏とか友達とか
私なりの正義もあった
家族とか思い出とか
許せないこともあった

お父さんが私の気持ちの
原因だとさえ思ってたのに
まさか私自身があの時の
私を悔やんだりするなんて

ごめんねもありがとうも苦手で
苦手とか言う歳でもないんだけど
やなことばかり言ったり思い出したり
そういうのばかりだったね

お父さんに似てるところなんか
あるわけないと思ってたのに
まさか私が部分的にでも
お父さん似だと思ったりするなんて

私の永遠の怒りが死んで
家族とか良いと思えるなんて


20160527 2311




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by yasuharakenta | 2016-03-04 23:11 | 詩、歌詞