「鳥と石」


「東京の漢字って東京タワーに似てるね」
地下鉄で横に座る君が指をさして言った
「え、何が?どっちの方?」って聞いた自分をすぐに恥じた
どっちがとかそういうことじゃないんだよね

「東の方が似てるけど京の字もなかなかやるよね」
今度は指はそのままで君は僕のほうを見て言った
「ふふふ、なかなかやってるね」さっき恥じた僕を返してよ
君はいっつもそうだ

僕は頭でっかち
いつも考えすぎですぐに何かを見失う
僕は君をからかって笑って
だけど君のほうがずっと強くて

「お腹すいた? 何が食べたい?」
地上へのエスカレーターに乗りながら僕は聞く
「えーそっちが決めてよわかんない」そうやって僕に押しつける
最初に押しつけたのは僕のほうなんだけど

君は鳥のようだ
いつも自由を空に描いているみたい
君は僕を愛してくれてるけど
僕は愛せているかさえ考えたりする

「君は強いね、いつもありがとうね」
僕は想いをわざと溢して君に見える言葉にした
「強いって何? そんなのずるいよ」ってすぐに君は言った
「強くても強くなくても、一緒に何か食べようよ」


20170302 2344




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by yasuharakenta | 2016-09-14 23:44 | 詩、歌詞