「停止と再生」
中学生が高校生になっても
ぼくは同じところをぐるぐるどころか
同じどころでただじっと
ただじっと来ないひとを待っていた
高校生が大学生になるころ
ぼくはようやく固まった足を溶解させて
出掛けはするけどただずっと
ただずっといないひとを想っていた
大学生が社会人になったら
ぼくは事故みたいに数年ぶりに恋をした
社会人が家庭をもつころ
ぼくもまた別の人と突然結婚をした
忘れたけれどただちょっと
ただちょっと
20170307 2204
by yasuharakenta
| 2016-09-24 22:04
| 詩、歌詞