「ハリネズミ」
同じ言語を習ったはずなのに
一度も通じたことがなかった
みんな不機嫌な顔をしてったけど
僕にだってそれなりの傷が残った
何度も君たちを憎んだあとは
何度も自分を疑った
君に会うまでずっとずっと
硬い針でできたぼくを
君はマフラーごと包んで抱いた
痛いとも大丈夫とも言わないで
むしろ「ここは柔らかいね」って言った
ああ僕は君に会うために
ああ僕は君に会うまでの
桜の降る通りに雪が混じって
春でも冬でもなんでもよくなった
君に会ってからもうずっと
20170408 2254
by yasuharakenta
| 2016-11-14 22:54
| 詩、歌詞