「舟作り」


持ち物とアイディアで舟を作る間
人が立ち止まっては笑って帰っていった
聞こえないふりをして黙々と作った
好きでやってるんだからいいじゃないか

「そんな舟すぐに沈むぞー!」「そんな舟作ってどうするんだ」
それに答えないと作っちゃいけないんだろうか
僕はどこかに行きたいわけじゃない
僕は舟を作ってみたかったんだ

君の「そんな」は僕の「大切」
僕は君を否定しないから
君も否定しないでくれよ
肯定しなくてもいいから

第一号の舟は期待通りに沈んで
手拍子と笑い声のする岸に戻った
涙をこらえる僕がそんなに面白いか
好きでやってるんだからいいじゃないか

「詳しい人に聞いたらどうだ」「帰って本を読んだらどうだ」
それに従わないと思うように生きちゃいけないんだろうか
僕はプラモデルを作りたいわけじゃない
自分で舟を作ってみたかったんだ

君の「正論」は僕の「通せんぼ」
好きじゃないなら無視してくれよ

第百三十号の舟が物語のように
拍手と完成を背に出向するかはわからない
第二号の舟さえできてないんだ
邪魔しないでほしいんだ

君の「そんな」は僕の「大切」
僕は君に言葉をあげないから
君の言葉もいらないよ
応援しなくていいんだよ


20170408 2319




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by yasuharakenta | 2016-11-15 23:19 | 詩、歌詞