「盲導犬のパレード」
せわしく進んでいくはずの
終電近くの埼京線を降りた人の列が
階段でなぜか途端にゆったりになった
覗きこむように前のほうを見ると
その列の先頭にカップルがいた
杖をついて、盲導犬を連れた
つまり僕らは盲導犬を先頭にして
降車後のパレードをしていたのだった
スローで安らかなテンポを
みんなでまばらに刻んでいた
改札をくぐるまでの短い短いパレード
解散しても元気でね
20170521 0026
by yasuharakenta
| 2017-01-29 00:26
| 詩、歌詞