食べ頃だと思ったの
色がきれいだったから
でも全然おいしくなくて
最後まで食べられなかった
色はひとつの要素でしかない
きれいはあなたの要素でしかない
だけどそれがいつのまに
わたしの要素に移りかわって
自分の判断が正しいとさえ
思ってしまっていたの
#
by yasuharakenta
| 2021-10-11 23:38
| 詩、歌詞
あなたの影が
夜で見えなくなった
でも夜に怒るのは
ちがうという
成長したから
他の人の良さに気づいてしまった
でも時間に怒るのは
ちがうという
長年の怒りは
勝手に削れてしまった
もうどれに怒ればいいのか
自分勝手でいたかったのに
あなたのことばが
トンネルで聞こえなかった
でも道路に怒るのは
ちがうという
#
by yasuharakenta
| 2021-10-10 23:25
| 詩、歌詞
予約と
約束と
規則と
時刻と
送信が
予定どおり
今日もできなかった
そのうちわたし
携帯を捨ててしまうんだ
ほらみんなわたしが必要なかったじゃないって
みんなをきっと試すんだ
でもどうしても
今日もできなかった
20211010 0051
#
by yasuharakenta
| 2021-10-09 00:51
| 詩、歌詞
世の中には
二択じゃないことが多すぎる
そしてその多くは
二択のふりをしてる
わかりやすくない
目盛りのない場所で
今日も愛の唄うたう変人
変じゃなければ疲れなかったのにね
#
by yasuharakenta
| 2021-10-08 23:45
| 詩、歌詞
絵になるふたりだな
電車で手なんか繋いじゃってさ
手がふたつあるのはあいた手で手を握るためだよ
なーんちゃって
と地下鉄の窓に反射する
自分たちを見てた
こうして生きてるだけで
誰かの景色になってるんだな
おじいさんもおばちゃんも赤ちゃんも学生も
みーんな私の景色に入ってる
いくら絵がゴチャゴチャしてても
誰にも文句はいわせない
#
by yasuharakenta
| 2021-10-07 23:57
| 詩、歌詞