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いつか雨はあがるだろうし
いつか朝は来るだろうけど

今は雨だし今は夜

そういう時間に
あなたといたい


20181002 2338




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by yasuharakenta | 2018-09-30 23:38 | 詩、歌詞

うるさいぞと
一度は
怒られてみたい青春時代だった

白色がはずかしくて
誰にも
頼めない卒業アルバムの寄せ書きだった

止まりなさいと
二人乗りで
怒られてみたい青春時代だった

大切なメールばかり
容量一杯に
してみたい青春時代だった


20181001 2334




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by yasuharakenta | 2018-09-29 23:34 | 詩、歌詞

電車に乗ってると人に会いたくなる
それはあなたと乗っていたから

青空の下にいると人に会いたくなる
それはあなたと風に吹かれていたから

日本語を喋ってると人と喋りたくなる
それはあなたと使っていたから

地球に生きてると人と会いたくなる
それはあなたと死んでいくのだと思っていたから


20180929 2350




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by yasuharakenta | 2018-09-28 23:50 | 詩、歌詞

指は思い通りに曲がるのに

私の病気は思い通りにならない

体力と思考力が青空の材料になる

私の身体をどうして私の身体がだめにするの

きっと指もそのうち あとは心もそのうち


20180929 2342




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by yasuharakenta | 2018-09-27 23:42 | 詩、歌詞

どうして
好きな人に
無視されなくちゃいけないの

どうして
好きじゃない人を
大切にしてあげられないの

一方通行ばかりじゃ
どんどん
住みにくい街になるのに

ああ
そこも一通
会いにいきたいのに


20180927 2353




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by yasuharakenta | 2018-09-26 23:53 | 詩、歌詞


 羽田空港からの帰りで、スーツケースを持った長い電車移動の途中だった。まださらに40分ちかく乗らなければならなかったので、乗り換えた電車に空席をひとつ見つけてほっとした。電車は進むにつれみるみる混んでいき、視界は人の壁でいっぱいになった。


 一息つくと、左隣に小学生男子二人組が座っていたことに気がついた。もう21時を過ぎていたのに、進学塾の帰りなのかプリントを持って熱心に復習している。そんなに大きくないように見えたけど、プリントには「小6」と書いてあった。


 とくに真隣の男の子の熱心度は高く、「うーんと、うーんと」といいながら算数の比の問題を解いている。うーんとうーんと、って架空の台詞じゃなかったんだ。
 前に塾で教えてきたときは、勉強が苦手だったり嫌いだったりする生徒を多く教えていたので、こんなふうにゲームみたいに楽しく勉強ってできたんだなと思わさせられた。


 そんな彼とは違い、さらに左に座る男の子は冷静で、社会のテキストを片手で持っている。その、冷太(れいた)のテキストを、温太(ぬくた)が覗きこんだ。


「あ、これ大化の改新でしょ? えっとえっと、大化の改新は『なかのおおえの』とー、そがのうま……いるかだったー!」


 一番気になるところがあるけど、まず中大兄皇子を略しているのがなんともラブリーだ。それから、蘇我入鹿はたしかにインパクトのある名前だったけど、イルカじゃなく「動物の名前」だって覚えるからそういうことになるんだ。
 この後も温太はかわいさを爆発させ続けた。


 二人ともやることをコロコロ変え(電車内でこれを終わらせようと決めているのかもしれない)、続いて理科のプリントを取り出した。一枚のプリントを二人で見ながら温太が言った。「尿は尿管をとおってー、アンモニア水になるんだっけ?」
「アンモニア水じゃないでしょ」冷太がクールに返答した。それでも温太のクエスチョンは止まらない。
「おしっこって何性だっけ? アルカリ性?」
「アルカリせ……」と言いかけた冷太が、突然小声になって「ここでこういう話するのやめようよ!」と注意した。
 確かに。彼らの周りは人だらけ。
「あ!」と温太は口に出して言ったあと、「そっかー!」と笑った。


 そのうち温太が、持っていたプリントをガサガサとリュックにしまい始めた。降りる駅が先に近づいてきたらしい。リュックのボタンをぱちんと留め、駅への到着を伝えるアナウンスが聞こえると、スーツを来た大人だらけの中にポツンと立ち上がった。
 電車のドアがいよいよ開きそうになると、温太は冷太のほうを振りむいて、右手を軽く振りながら、


「じゃあねー、あいしてるよー」


と言った。突然言った。酔ったおじさんみたいに言った。本当に言った。
 口を閉じたまま目を大きく見開く、まるで目の前で恋人たちがキスをしたときのような表情を小6の男子にさせられた。相当驚いている俺の横には、まったく動じていない冷太が座っている。いつも言ってるのかよ。
 控えめに言って最高。温太、俺も君が好きだ。




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by yasuharakenta | 2018-09-26 22:53 | エッセイ

もうだめじゃない?と
また批判されて
どこのどいつだと思えば自分だった
おいおいおい
お前がそれを言うのかよ

今まで
他人の声を
跳ね返してきた
強靭な皮膚
自分の声を
内側で反響させ続ける

カンカンカン
もうだめじゃない?
カンカンカン
やめたほうがいいよ?
カンカンカン
前世で才能と評判と
カンカンカン
喧嘩したんじゃない?

おいおいおい
お前がそれを言うのかよ

おいおいおい
お前もそう思うのかよ

さあイメージは海
さあイメージは朝焼け
まったくちがう時刻と場所で
ごめんねっていった


20180927 2346




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by yasuharakenta | 2018-09-25 23:46 | 詩、歌詞

愛とは
愛とは何でしょう
そう考えた人は
愛を知ったのでしょう

大丈夫大丈夫
大丈夫じゃなくても大丈夫
栄養にならない音楽を
誰か汗かいて鳴らしているからね

見逃してきた
見逃してきた景色でしょう
そう思えた人は
何かを失ったのでしょう

大丈夫大丈夫
大丈夫じゃなくても大丈夫
お腹を満たさない物語を
誰かが必死で考えてるからね

こんなに悩んでいるのに
君のための歌はない
こんなにつらい気持ちでも
架空の人物の物語が描かれる

でも大丈夫大丈夫
本当は全部君のためだからね
嘘だと思うなら
この世の全部を見てみなよ


20180927 2331




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by yasuharakenta | 2018-09-24 23:31 | 詩、歌詞

あなたの首筋の
どの部分も嗅ぎたくて
結果ろくろ首みたいになった

後ろから回って
前方でキスして
そのままでいたいな


20180927 2322




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by yasuharakenta | 2018-09-23 23:22 | 詩、歌詞

あなたのこどもは わたしのこども
みんなで おなじもの たべて おなじふうに しょうかして
いも ちょうも いつでも こうかんできそう
だけど できない かぞくでも

こどものおやは あなたとわたし
おなじところを さがすのも ちがうところを さがすのもやめ
だって にていても にていなくても
にていても にていなくても

あなたのこどもは わたしのこども
かわのみえるいえ かぜにのるくさのにおい
おおきくなったら びーるをいっしょに
のむくらいの ゆめぐらい かなえ


20180924 2334




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by yasuharakenta | 2018-09-22 23:34 | 詩、歌詞